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愛の隠れ家
第1章 パートタイマー
『あ、あったわ…』
ダラリと伸びきったゴムの袋の先に
タップリのザーメンが溜まっていた。
よかった…口を縛っていないわ…
中には使い終わったあと、
律儀に口をしばってしまう客もいた。
聡美は、まるで香水でも嗅ぐかのように
クンクンと鼻を鳴らして
匂いを吸い込んだ。
『若い男だわ…匂いが強いもの…』
匂いを嗅ぎながら聡美はシーツを剥がし、
下地のビニールシーツがむき出しになったベッドの上に体を横たえた。
愛子の方は聡美の言いつけ通りに洗剤を
バスタブにスプレーしてスポンジで擦り始めた。
しばらくすると微かな声が聞こえてきた。
『はあ…はあ…ああああ…』
え?まさかこの声は…
どうやら階下のバスルームで
愛し合っているようだった。
排水口を通じて
女の喘ぎ声が聞こえているのだった。