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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第3章  “children”
その頃の私は、モデルのお仕事をやっていたの。

こんな質の私は、中性的なエロティックさを持つモデルとして

ソコソコ売れ始めていたの。

ドラァグクイーンみたいな衣装を着て、堂々とカメラの前に立てた時なんて、

ホントどきどきしたわぁ。

モデルのお仕事もしながら、よくサオリの家や祖父の家にも

顔を出していたのだけれど。

あの日、サオリの家に行くと祖父ルーカス教授と組織のトップに近い方

とサオリの父が話し合いをしていたの。

組織のトップに近い男性は真っ黒のタイトなスーツをビシッと着込み、

真っ黒なサングラスをかけていたわ。

政府の保護の元の機関とはいえ、あんな格好のが来たら

ヤバい機関か?って疑うわよね?

日本の大学の院に進む前に、サオリの父の会社の仕事を手伝い

学費を稼いで、帰国の準備を進めている直人と

サオリと私と、家政婦であり私の従妹のキャシーとで、久し振りに

お茶したり夕食の準備をしながら楽しい時間を過ごしていた間、

ずっとサオリの父たちの話し合いは続いていたわ。

夕食はお庭でバーベキューに。

ルーカス教授と組織の男“J”も一緒に。

私たちはおとなたちの話に関わらないようにバーベキューを楽しんでいた。

だがおとなたちは……。

「ええ、おっしゃりたいことは分かっています。だが!」

「6歳だという年齢も重要なポイントなのです。」

「たまに組織の教育機関に行くというのではダメなのかね?」

「世界各国の子供たちと生活を共にし、学んでこそだと……..!」

私たちがワイワイやってるとき時折そのような会話が漏れ聞こえる。

バーベキューのお肉をもくもくほおばるサオリはとても幼く、愛らしい。

6歳よりまだ幼く見えるのは、アメリカ人から見る日本人だからだろうか。

「サオリ。お前はお前みたいな子どもがたくさんいる

 学校にいってみたいと思うか?」

お肉をもぐもぐ咀嚼しているサオリに問う直人。

首をかしげる、サオリ。

「私みたいなって?」

「………ロシア語やフランス語やドイツ語ヒンディー語

 中国語スペイン語ポルトガル語とか話す子がいるとこ」

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