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蒼い春
第7章 ほんとうの春
二人は体を拭いて
保健室のベッドで抱き合っていた。
「ビックリしちゃったよ…
奈央ったら急に意識を失っちゃうんだもんなあ」
颯太の大きな手が奈央の髪をやさしく撫でた。
「ごめんなさい
私だってビックリしちゃったわ…」
颯太のたくましい胸板に手を乗せて
硬く尖った乳首を弄った。
「なあ…奈央…」
颯太は起き上がり真剣な顔をした。
「どうしたの?」
奈央も起き上がり、颯太の顔を見つめた。
「俺と、結婚してください…」
冗談でないというのは目を見ればわかった。
真摯な目がまっすぐに奈央の目を見つめていた。
「よろしくお願いします」
幸せだった。
人生で一番幸せな時間を手にした瞬間だった。