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蒼い春
第3章 奈央の就職

4月1日・・・・

入学式であるとともに
奈央の入社式でもあった。

さわやかな気持ちと同様、
洋服はピンクのフレスカートを選んだ。



「緊張してる?」

一緒に出勤してくれる幸久が声をかけてくれた。


「はい…あ、いいえ大丈夫です。」


いけない、いけない。

こんなに緊張していたらいい仕事ができないわ。

奈央は大丈夫という意思表示を
笑顔で示そうとしたが、
ぎこちないひきつった笑顔であることが
自分でもわかった。



入学式の前に、
教員室で簡素な入社式が行われた。

学園長を兼務する理事長の丸岡が

「え~、では今期より
我々と一緒に生徒の教育と指導に尽力してくれる
2人の若者を紹介します」と言ったあとに
奈央ともう一人の青年が前に呼び出された。

「え~、退職された養護教員の補充として
来ていただいた森下 奈央先生と、
保健体育の新人教諭の沢口颯太先生です」

では、自己紹介を…
そう促されて
簡単な自己紹介をはじめることとなった。



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