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蒼い春
第4章 同僚の沢口先生

奈央は生まれて初めて
ラブホテルの玄関をくぐった。


「大丈夫?ごめん。
調子に乗って飲ませすぎちゃったね」

沢口はしきりに謝った。

「ううん。私が勝手に飲んだんだもん。
沢口先生は悪くないわ…」


顔が火照る…

それは決して酔いによるものだけではなかった。

ラブホテルの部屋に
チェックインした恥ずかしさが
どんどん心拍数を上昇させた。


奈央をベッドに横たえると
沢口は冷蔵庫から
天然水のペットボトルを取り出し、

「ほら、水をたくさん飲んだほうがいいよ」
と差し出した。

体がだるくて思わず
「飲ませて…」と甘えた。


「え?」

どうしたらいいものかと悩んだ沢口は
水を口に含み、口移しで奈央に飲ませた。

「おいしい…」

おいしいわ、沢口先生~。
照れ隠しに沢口の首に腕をまわして抱き着いた。

「奈央…
俺は君をひと目見た瞬間から
君を好きになっちまったようだ」

沢口の手が奈央の胸の膨らみを撫でてゆく。



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