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蒼い春
第4章 同僚の沢口先生

『私の体…きれい?…汚れていない?…
沢口先生に抱かれて、
ちゃんと感じるだろうか』

そんなことを考えていると、
コンコン、バスルームのドアがノックされた。


「奈央?ずいぶん長風呂だけど大丈夫?」

「は、はい。大丈夫です」

「酔っているから長風呂は控えたほうがいいよ。
あ、そして…気持ちの踏ん切りがつかないのなら
今夜はこのままなにもせずに帰るから。
怖がらなくていいから。
無理強いはしないから安心してほしい」


沢口のやさしさが心に染み渡った。

素敵な人…

抱かれるならこの人しかいない…

心を決めて、奈央はバスタブから立ち上がった。


バスタオルを巻いて部屋にもどると

沢口は「うわ!ごめん」と言って背中を向けた。

「え、え~っと…
俺、こっちを向いているから
しっかり体を拭いてから服を着たらいいよ」

奈央は、ゆっくりと近づき沢口の正面に立った。


「拭いていただけますか?…」

そう言ってバスタオルを外して
沢口に差し出した。

いいのかい?
沢口は奈央の手からバスタオルを受け取ると
背中に回って肩から拭き始めた。

背中を拭うやさしい手…

ああ…この手で抱きしめてほしい…

奈央は股間が熱くなるのを感じた。


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