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保険外交員の営業痴態
第10章 帰省

指が沼地に到達すると
そこは驚くほどに泉が湧いていた。

しかもその泉は冷水ではなく
ほどよい温もりが沸いている。

器用に陰唇を開き
指の侵入を助けてやる
指を二本同時に挿すと
「ぐちゅ…っ!」といやらしい音がした。

『あああ…誰かにこの音を聞いてもらいたいの
そして何をしているんだと冷たい目で
私を貶してほしい…』

ほら、気づいて…
気づいて…
このいやらしい音を…

くちゅくちゅ…

びちゅびちゅ…

じゅぼぼぼぼ…

指の出し入れを早めて
いやらしい音を響かせた。

「むふ~っ!むうぅぅ~っ!!」

ハンカチを咥えているので
鼻息だけがどんどんと荒くなる。

『恥ずかしい…
真由美、こんなところで逝っちゃいそう…』

逝きかけたその時!

「あの…苦しそうですけど…
大丈夫ですか?乗務員に知らせましょうか?」

カーテンの向こう側から
あのおしゃべりな男が声をかけてきた。

ビクッ!!

思わず真由美の手が止まった。

さかさず咥えていたハンカチを抜き取ると

「ありがとうございます
何でもないんです」

真由美はそのように答えてから

「あの…まだ起きてらっしゃるのなら…
こちらに来ていただけませんか?」と
男を誘った。


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