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保険外交員の営業痴態
第10章 帰省
「えっ…でも…」
男は逡巡した。
走行中の座席から立ち上がるのはもちろん
座席の移動もご法度だとバスに乗り込むときに
注意を受けていたからだ。
「少しでいいの…
手伝って欲しい事があるの…」
女性にここまで言われて
行動に移さない男はいない。
男はカーテンの隙間から潜り込んで
すかさずきっちりとカーテンを閉めた。
「あの…手伝うって何を?」
緊張しているのか
男の声は掠れていた。
「ブラをね…
外そうとしたらニットにブラのフックが
絡んでしまって…」
外して下さる?
そのように頼むと
男がゴクッ!と生唾を飲む音がした。
「そ、そんなことならお安いご用ですよ」
ありがとうございます
それではお願いしますと
真由美は男に背を向けた。
「失礼しますね」
男の手がタートルネックの裾から侵入してくる。
暖房が効いているとはいえ
男の手はかなり冷たかった。
その冷たい手が真由美の背中を這いずり回る。
「もっと…もっと上よ…」
真由美の肌が気持ちいいのか
男の手はブラのホックを探すというよりも
愛撫するかのように背中を撫で回す。
「?」
やがて男の手がホック辺りまで昇ってきたが
ニットになど絡んでいないことに気づいた。