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第10章 帰省

やがて男の手がピタリと止まった。

当然だ、
先ほどのオナニーの時に
ブラのカップは首もとまで
たくしあげてあるのだから。

男の指先にはブラのカップではなくて
真由美の柔らかな下乳を捉えていた。

「おかしいな…
ブラのカップはどこだ？」

わかっていながら男の手が
真由美の乳房に覆い被さってくる。

「あん…ダメん…」

鼻にかかる甘い声に
完全に誘われているのだと男は気づいた。

「ブラのカップ…探させてもらいますね」

大胆にも男の手が真由美の乳房を揉む。

「あ…あ…あ…っ」

乳首が手のひらで転がされると
たまらずに真由美の手は男の股間へと伸びた。

そこには逞しいモノがそそり立っていた。

「あなたもずいぶんと苦しそうよ」

「わかりますか？
君のおっぱいを解放してあげたように
僕の股間の苦しみも解放してもらえませんか？」

「ええ、お互い様ですものね
お安いご用だわ」

真由美は男のベルトを外し
デニムとボクサートランクスを同時に下ろした。

目に飛び込んできたのは
見事なまでに模範的な形状をしたペニスだった。

亀頭のエラの張り具合といい
水平から45度の角度で自立していて
色も褐色で女なら誰しも喜ぶサイズだった。