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保険外交員の営業痴態
第14章 人事部 木下幸平

「トロいね君も…
横田明子くんから引き継いだサービスとやらを
是非、私にも施してくれないかと言っているんだ」

木下部長は真由美の肩に置いた手を滑らせて
綺麗な谷間のデコルテを撫で始めた。

「私はね…
適材適所という言葉が好きでね
君に才能があるのなら
顧客に行うサービスには
目を瞑ると言っているんだよ」

そのためにも
どれだけキッチリと横田明子くんのテクニックを
君が引き継いでいるのか知りたいんだよと
木下部長は真由美のブラウスのボタンを器用に背後から外し始めた。

『つまり…枕営業のことは黙認するから
抱かせろと言うことなのかしら?』

あの…ここで、そのサービスを
披露しなければいけないのでしょうか?

そのように尋ねてみたが
胸元の開いたブラウスから手を射し込んできたので
ここで披露しなさいと言っているに等しかった。

「ここでは不満かね?」

イヤとは言わせないよとばかりに
真由美の首筋に舌を這わせた。

拒めば会社の規約違反だとわめくのだろうか?
この仕事のバイトも切られて
正社員登用の門も閉じられてしまうのだろうか?

いいえ、そんなことはどうでもかまわない。
監督責任だと明子さんに害が及ぶのだけは避けたい。


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