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保険外交員の営業痴態
第16章 愛を抱きしめて

「真由美は内定もらえたんだろ?
うちの母ちゃんが真由美のおばさんから
そんなことを聞いたって
俺に電話でよく真由美の近況を教えてくれるよ」

「え、そうなの?なんか恥ずかしい…」

思わずうつむくと、
頭の上にポンと大きな手の感触。

「内定おめでとう。今度何かお祝いするよ」

昔はよくこうして頭を撫でてもらった。

懐かしくて、少し気恥ずかしくて…


「今度と言わずに今すぐお祝いしてください」

「え、今から?」

「うん。せっかく久しぶりに会えたから。
まだまだ話したいこともあるし。
豪華なディナーなんて言わないから
居酒屋でもいいし…
あ、でも、他に予定とかあるなら…」

「いや、ないよ」

思わぬ即答で返されて、
大人びた笑顔にくらくらした。

「でも、ここらへんって何もないだろ?
コンビニとかスーパーばっかでさ」

「確かにね…」

でも、後日ということにすると、
お祝いの話が流れる気がした。

かと言ってわざわざもう一度電車に乗って、
どこかへ移動するのも憚られる。

選択肢は一つだった。

「あそこ…」

「え?」

「あそこで…なんていうのはダメ?」
真由美は線路沿いに建つ
煌びやかな建物を指差した。


「あそこって…、まさかラブホテル?」

こくんと頷く。

自分でも大胆なことを
言っているのは分かっている。

顔が熱くなって、
きっと真っ赤になっているんだろうな、と思った。

「いや、それはちょっと…」

彼女のお腹がどんどん大きくなって
今は幸せの絶頂なのだろうから
真由美を相手に
アバンチュールという気にもならないんだろう

「やっぱ、いいや
じゃあ、また今度でいいからお祝いしてね」

そう言うと進一はしばらく考えたのち

「いや、やっぱり今すぐお祝いしよう」

そう言って進一にいちゃんは、
ビジネスバッグから折りたたみ傘を取り出すと
真由美と相合い傘で目的のラブホテルを目指した。


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