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あなたの手当て
第2章 彼女のくそ度胸
【side菅波】


気付いたら
僕は夢中になって
彼女に口付けしていた。
何度も何度も
深く長く。


正直、自分の事が不安と言うより
彼女を傷つけてしまう不安に
駆られている自分が居て
未だに躊躇している。

ここまで来て
くそ度胸が発動出来ないでいる
自分がもどかしい。

彼女はもう
僕で大丈夫だと言ってくれてるのに。


ええい、ままよ。


僕は百音さんの髪飾りを外すと
ゆっくりベッドへ押し倒す。


彼女は抵抗すること無く
僕に身を預けてくれる。

「なるべく
苦痛が無いようにします。
でも、苦痛だったら
途中でやめます。
無理強いするつもりは無いので
遠慮なく言ってください」


僕は彼女を安心させようと
必死だったんだと思う。
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