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短編 出張の一夜
第1章 旅館にチェックイン

奥様?
困惑した藍子に代わって桧山が

「私達は上司と部下なんですよ」と告げると、
仲居さんは

「あら、いやだ。
桧山佳祐さまと桧山藍子さまではないのですか?」
と驚いた。

どうやら宮間を桧山と聞き間違え、
夫婦だと思って予約を受けたようだ。

「どうしましょ、 ご夫婦だと思って一部屋しかご用意しておりませんわ」と仲居は恐縮した。

それは困る、二部屋をお願いしますと申し出ると

「あいにく中国からの団体客で満室でございまして」と言われた。

どうする?と藍子に伺いをたてると

「私、同じ部屋でも構いませんよ」と
特に動じる様子は見せなかった。


同室でも構わないと藍子が了承したのには
二つの理由があった。

一つ目はパジャマがわりに
上下のスエットジャージを持参してきたので
肌の露出をせずに済むと考えた。

二つ目は尊敬する課長が
狼に豹変して夜中に襲ってなど来ないという確信があった。

泰然自若な藍子に対して

桧山は内心ドキドキしていた。


こんな美人と一夜を共に?

いかん、いかん!
不埒なことを考えてる場合ではない。
上司と部下なのだ。


妄想が加速しそうになるのを
理性でグッと飲み込んだ。

だが根底には予想だにしなかったシチュエーションで
激しく動揺する男心が眠っていた。


おかげで食事もさっぱり味がわからなかった。

ミーティングも自分で自分が何を言っているのかさえわからぬほど
しどろもどろだった。

夜が更けるにつれ、二人に睡魔が襲ってきた。


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