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濡れるハイスクール
第6章 運命の女

男としてけじめを取るべき時が来たのだと
観念した。

いや、澄香は妻とするのには
勿体ないぐらいのいい女だったので
なんら問題はない。


問題なのは…芙美子との関係だ。

結婚して家族になる澄香を
いつまで騙さなければならないのか…


いっそのこと芙美子に
澄香の事を話して
熟女との関係を清算するのもいい。

だが、それはすなわち
聖リリー学園の体育教師を辞めなければならない。

芙美子はSEXの合間に
「私以外の女に興味を持ったのなら
学園を去ってもらいますからね。
それを覚悟の上で
他の女を抱くといいわ」と
脅迫にも似たセリフを発した。


学園を去って、
こんな筋肉バカを雇用してくれる学校が
あるだろうか…

澄香と二人だけの生活ではない。

数ヶ月後には父親として
子供を養っていかなければならないのだ。

それにしても避妊をしっかりしなかったのは
迂闊であった。

いつも芙美子とSEXするときは
決して妊娠しないとわかっていたので、
ついついいつものように
澄香とSEXするときも
ゴムなしで中出しをしてしまっていたのだ。


『そりゃあ妊娠するよなあ』

男のけじめとして
堕胎してくれとは口が裂けても言えなかった。

いやむしろ妊娠を知らされたときは
驚きよりも嬉しさの方が大きかった。

恭輔は心底澄香に惚れていたのだから…

だが、やはり当面の心配は
生活面の事であった。



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