この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
濡れるハイスクール
第2章 学園長 林芙美子

「大井崎先生ぇ~、
雇用条件を忘れていないでしょうね」

近くのメンバーが
手洗いに席を立ったのを見計らって
芙美子は大井崎にそう言った。

「はい…忘れていません…」

谷底へ突き落とされたような気持ちになって
酔いがすっかり抜けてしまった。


そんなタイミングで
「では、お開きにしましょう」と
教頭が音頭をとり始めた。

なにやらこの後、
カラオケルームを予約してあるのだとか…


「学園長。
もちろん学園長も
来ていただけるんでしょうな?」

ゆでダコのように真っ赤な顔をした教頭が
芙美子を誘いに来た。


「ごめんなさい…
私、どうやら悪酔いしちゃったみたいで
帰らせてもらうわ」

「ではタクシーを呼びますから、
僭越ながら私、送らせていただきます」


「気を使わないで。
あなたは二次会の幹事でしょ?
さっきも話していたんだけど、
大井崎先生が帰る方角が同じなので
送ってくださるようなの」

ねえ、先生。そうよね?

学園長にそう言われたら従うしかあるまい…


「はあ。まあ、そうでしたね」

俺も歓迎会の主賓の一員だろ?
ここは何が何でも
俺を二次会に連れて行くと言ってくれ。

そんな期待を込めて教頭の顔を見つめたが
「それなら大井崎先生、頼みましたよ」と
あっさりと彼を突き放した。

/105ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ