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濡れるハイスクール
第2章 学園長 林芙美子
「これでみんなと楽しむといいわ」
芙美子は財布から
数枚の一万円札を抜き取ると教頭に握らせた。
「こりゃどうも。気を使わせてしまったようで」
そう言いながらもニヤニヤしながら
新人教師を捕まえて
「ほら、行くぞ」と席を立った。
『古参の新入りはどうでもいいってか…』
若い新米教師の背を見送りながら
大井崎は落胆した。
「あんな音痴の教頭のダミ声を聞かされるよりも
私といいことをしましょうよ」
人がいなくなると
学園長の芙美子は大井崎恭輔に寄りかかってきた。
強めの香水の香りが恭輔の鼻を刺激した。
タクシーに乗り込むと
芙美子の態度はますますエスカレートしてきた。
ドライバーから見えないのをいいことに
芙美子は恭輔の股間を揉みまくった。
「あら?飲みすぎたのかしら?
元気がないわねえ」
これがスナックの
かわいこちゃんをお持ち帰りするのであれば
いくら酔っていてもギンギンになっていたはずだ。
そんな恭輔の気持ちなどお構いなしに
芙美子は数キロ先のラブホの名前を
ドライバーに告げた。
「かしこまりました」
そう言ってドライバーは
チラリとバックミラー越しに恭輔を見た。
『おいおい…酔っているとは言え、
そんなババアを抱くのかい?』
その目はそう告げていた。