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蜜と獄 〜甘く壊して〜
第6章 【あなたに壊されたい】





「ハァハァ……さっき俺の事堤さんって言ったよな?何で?お仕置きレベルだぞ」




「あっ………ごめんなさい、つい癖で」




「お前ももう少ししたら同じ名字になるだろ」




「んん……っ」




キスで塞がれて助かったけど、どう応えていいかわかんなかった。
やっぱりその方向で話進んじゃうよね?
好きだって言ってるんだもん。
その気持ちに嘘はない。
心から愛してる。
堤さんを失うのは怖い。




もう、嫌ってほど身体に刻み込んでくれてるから。
今日もまた……明日も。
私の中に染み込んでくる。




最上階へ着くまでずっと口内犯されて腰に来ちゃってるよ、バカ。




「こんなもんじゃないぞ?今夜は」




ヤバい………この人本当にヤバい人だったんだ。
ニヤリとした顔に、腹をくくるのであった。





わ、部屋の中に噴水!?
ちょっと待って、メリーゴーランドまで回ってる!
プールも完備の夢の世界。
初めて来たよ、こんなラブホテル。




サウナも露天もある。
普通にヤバい。
テンション上がる。
最上階なだけあって夜景も圧巻。




「お気に召しましたか?お嬢様」




夜景に見惚れながら隣に立つ堤さんの優しい声に思わず泣きそうになった。
最高の思い出だよ。




「俺も初めてだからちょっと圧倒されてる……メリーゴーランドとかねぇよな?」




少なからず照れているらしい。
備え付けのLEDライトで噴水も色んな色でライトアップ出来る事にはしゃいでるのが可愛い。
部屋一面薄暗くして後ろから抱き締められる。




2人で眺める夜景。
自分の悩みや想いがちっぽけに思えてくるね。
何もかも取払ってあなたに抱かれたい。




「紗衣……もう我慢出来ねぇ」




「うん……」




「シャワー浴びる?」




「一緒に浴びよ?」




脱がしながら何度もキスし合ってお互い洗いっこした。
檜風呂なんて贅沢だね。
バスルームから見える夜景も素敵で眺めてるとのぼせちゃいそう。
手を繋いで露天風呂も堪能して。




「湯冷めしたらダメだからもうベット行こうぜ?」




今日はなかなかのせっかちさんなのかな。
余裕ない感じの堤さんも相当好き。
この後のベットが目に浮かぶ。
今夜は何回抱き潰されるのだろう。











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