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女優
第12章 愛子の人生
モニターを見ていた監督の安岡と
マネージャーが共に肯く。
「あいつ、いい画を撮りやがる…」
単なる女の入浴シーンなのに
とてつもなく色っぽい…
愛子のヌードを見慣れているマネージャーさえも
フル勃起させてしまっていた。
マネージャーから本番なので
お静かにと告げられたギャラリーは
大人しいものだった。
スケベだが、皆、根は生真面目な男たちなのだ。
若女将の手コキを楽しみに
せっせと通い詰める男たち…
誰一人として抜け駆けして
若女将に夜這いさえかけない。
『悪いな…あんたたちのマドンナを
昨夜一晩たっぷりと抱かせてもらったよ』
今日はいくら待っても
若女将はビキニ姿で大浴場に来ない事は
安岡が一番知っていた。
来たくても来られないのだ。
なぜなら、安岡が若女将の体中に
キスマークを残したのだから…
若女将が俺に抱かれたと知ったら常連客は、
この宿を見捨てるだろう…
それはそれで申し訳ないことをしたなと
安岡は悔やんだ。