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女優
第3章 本当の本番
『いやん…臼杵さんも勃起させちゃってる』
デビュー当時から愛子を見守ってくれていた男。
右も左もわからなかった愛子に
芸能界のいろはを教えてくれた男。
頼っていた親代わりのような男を、
アイドルグループのなかで
センターを務めるようになってから
愛子は天狗になり、
いつしかこの男を下僕のように扱ってきた。
そんな下僕だと思っていた男に
オールヌードはおろか
女性として一番大事な秘部まで
こうしてカメラのファインダー越しに
モニターに大写しされ、
じっくり見られてしまうとは。
おそらく今夜は
今日の丸裸の愛子の身体を思い出して
自慰でもするだろう。
屈辱的だったが、
それと共に沸き起こる満足感はなんだろう…
そのマネージャーの隣に
監督がソファーにふんぞり返っていた。
気難しそうな顔をしている監督と目があった。
ふいに「はあ~」とため息をついたかと思うと、
「カット!カ~ット!!」と叫んだ。
その号令とともに男優は
愛子の秘部から口を離し、
マングリ返しを解いて愛子を自由にした。
苦しい体制から開放されてホッとする反面、
男優の見事な舌技を止められて、
すこしガッカリした。
「女優さん!なんだいその演技は!!」
監督から思いがけず罵倒されて
愛子はムッとした。