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猫探偵の恋
第4章 ボス猫からの話 by洋平
部屋に連れ帰ってベッドに降ろしてから、
靴を脱がせて、バッグも外してみた。


喉が渇いたっていうから、
ペットボトルを渡したけど、
開けることも出来ないから、
仕方なく開けてあげたけど、
飲むことも出来ない。


俺は口に水を含んで、
口移しで飲ませようとしたけど、
半分以上、溢れて、
首やTシャツが濡れてしまう。


もっと飲みたいっていうから、
飲ませながら、キスしてしまった。


そしたら、物凄く生々しい映像が、
またフラッシュバックする。


全裸で絡み合うような2人。
キスをしたり、
色々な格好でセックスしてる。


うわ。
なんだよ、これ?


と思ったけど、
それ以上に、
今、俺の下に居る小さくて可愛いこの子を抱きたくて、
俺はそのまま、耳朶や首筋にキスをしながら、
Tシャツの下から手を入れて、胸を弄った。


思ったより大きくて、柔らかい。
ブラをずらして、直接触ってみると、
少しずつ先端が固くなってきたので、
そのまま口に含もうとしたら、
急に大きい声で、
「やめて!」と言われて、
思わず動きを止めてしまった。


酔っ払ってるとか、
覚えてないとか、
一生懸命言ってるのが、
なんだか余計に可愛く思えて、
Tシャツを元に戻して、謝ってしまった。


彼女は、猫にご飯あげるから帰ると言いながら、
部屋を出て言った。


こんな遅い時間だし、
心配になって追い掛けると、
マンションを出た処に呆然とした顔で立っていた。


「送るよ」と言うと、
ライブハウスまで送って欲しいと言うから、
まだ足元がふらついている彼女と手を繋いで歩き始めた。



「あの…ごめんなさい。
私、酔っ払うとキス魔になっちゃうことがあって…。
洋平さんのこと、襲わなかった?」

「濃厚なキスはされたよ?」

「方向音痴で、マンション出たら何処だか判らなくて…」

「裏の方だからね。
大きい通りに出たら判るかもね?
タクシーで帰る?」

「歩ける距離なら歩きたい」

「ライブハウスまでは、このペースだと30分くらいかな?」

「ごめんなさい。
私、足が遅くて…」

「そんなに飲んだの?」

「そんなに強くないし…
多分、その前に音楽に酔っていたから」

「えっ?」

「洋平さんの声に、酔ってたの」

「嬉しいな。
また、ライブに来てくれる?」

彼女は頷いてくれた。
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