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猫探偵の恋
第8章 消えたまりんと能力 by洋平
俺の荒唐無稽な話を、
幸いなことに、
まりんは信じてくれた。
バンドやめて就職するから、
結婚したいって言ったら、
ダメだって言われたけど、
俺はバンドを続けるより、
まりんと結婚する方が人生にとって価値があると思っていた。
その日も愛し合って、
レポート提出の為に一度帰宅することにした。
まりんの家を出る時、
マロンが鳴いたけど、
「にゃー」としか聴こえなかったのは、
あまり気にしてなかった。
夕方、まりんの携帯に電話をしたけど、
「お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません」というアナウンスが流れた。
メールも宛先不明で戻ってきてしまう。
どういうことだ?
そう思って、まりんのマンションに走って行ったら…
そこは更地になって囲まれていた。
えっ?
そんな馬鹿な。
今朝まで確かにあったのに!!
周りにヒトも居ないから、
ボス猫を探した。
いつもの路地裏に行くと、
定位置で寝ていた。
「おい!
まりんのマンションがなくなってるんだ。
どういうことか知ってる?」
ボス猫はゆっくりこちらを向いて、
「にゃー。にゃにゃん」と言った。
ん?
俺、猫の言葉が聴こえなくなってるのか?
「俺の言うこと、判るよな?
まりん、何処に行ったか知らないか?」
ボス猫は、気の毒そうな顔をすると、
生垣の中に消えてしまった。
幸いなことに、
まりんは信じてくれた。
バンドやめて就職するから、
結婚したいって言ったら、
ダメだって言われたけど、
俺はバンドを続けるより、
まりんと結婚する方が人生にとって価値があると思っていた。
その日も愛し合って、
レポート提出の為に一度帰宅することにした。
まりんの家を出る時、
マロンが鳴いたけど、
「にゃー」としか聴こえなかったのは、
あまり気にしてなかった。
夕方、まりんの携帯に電話をしたけど、
「お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません」というアナウンスが流れた。
メールも宛先不明で戻ってきてしまう。
どういうことだ?
そう思って、まりんのマンションに走って行ったら…
そこは更地になって囲まれていた。
えっ?
そんな馬鹿な。
今朝まで確かにあったのに!!
周りにヒトも居ないから、
ボス猫を探した。
いつもの路地裏に行くと、
定位置で寝ていた。
「おい!
まりんのマンションがなくなってるんだ。
どういうことか知ってる?」
ボス猫はゆっくりこちらを向いて、
「にゃー。にゃにゃん」と言った。
ん?
俺、猫の言葉が聴こえなくなってるのか?
「俺の言うこと、判るよな?
まりん、何処に行ったか知らないか?」
ボス猫は、気の毒そうな顔をすると、
生垣の中に消えてしまった。