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猫探偵の恋
第9章 再会は突然に by洋平
翌日、起きても、
ちゃんとまりんは隣で眠っていた。


俺は安心の余り、
涙を流していた。


目を覚ましたまりんが驚いて、
俺の涙を指で辿って、キスで涙を拭ってくれる。


「まりんが消えちゃわないか、心配で…。
もう離したくない。
ずっと一緒に居たいから、結婚して?」


「あの…夢で会ってただけで、
お互いのことも知らないのに?」


「言ったでしょ?
俺はまりんを愛してる。
一目惚れした。
だから、一緒になりたい。
こんなベッドの中で言われるのは嫌かな?
ちゃんと、プロポーズしようか?
これから指輪、買いに行こうか?」


まりんは首を振った。
「私も、洋平さんと一緒に居たい。
指輪なんか要らない。
結婚、して?」


「よし!
取り敢えず着替えて、指輪買いに行こう。
そしたら、仲間を呼んで紹介してから、
役所に届け出に行く。
俺、こんな格好で良い?」


「勿論よ。
嬉しい!!」

そういうと、まりんは俺の頬にキスをして、
クローゼットを開けて、
シンプルなワンピースを手にして、
「シャワー浴びて来る!」と言った。


「一緒に浴びよう!」と、俺も立ち上がって、
マリンを、抱き上げて浴室に行った。

シャワーを浴びながら、
もう一度愛し合った。


もう話は出来ないけど、
マロンに「ありがとう。絶対にまりんを幸せにするから」と言って、
頭をそっと撫でた。


そして、地下鉄に乗って銀座に出ると、
カルティエで指輪を選んだ。
婚約指輪は要らないというので、
2人でお揃いで出来るモノにして、
内側に今日の日付とイニシャルを彫って貰った。

その後、ギターのリョウ、
それに、美和さんとレンくんに出てきて貰って、
まりんを紹介した。
美和さんはまもなく臨月だと言っていた。


リョウが、
「あれ?会ったことあったかな?」と言う。

俺は、
「初恋の人で、
ようやく再会出来たんだ」とだけ言った。


そのまま、区役所で婚姻届を出してから、
レンくんの両親がやってるフレンチレストランで、
ささやかなお祝いの食事会をした。


訊いたら、まりんの両親は、
パリに住んでいるという。
近々、挨拶に行きたいねと話をすると、
何故かみんなも行きたがってるから、笑ってしまう。
レンくんの両親まで、行きたいと言い出すから、
本当に楽しい気持ちになった。
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