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陽炎日記
第2章 麻友子
 ため息をつきながら人の居ないホームの端で電車を待つ。ラッシュ時には5分と待たずにくる電車も十数分ピッチになっている。まあ寝坊して会社に遅刻してるわけでもなし俺は待ち時間が三十分でも一時間でも一向に構わない。
 やがてゆっくり入ってきた電車が停まり開いたドアから先頭車両に乗り込む。
 おうおう、よく空いてる。ひい、ふう、みい。車内には五人しか乗ってない。内訳はむさい男が二人に老夫婦一組。そして最後の一人は。
 思わず口笛を吹きそうになるのを慌てて堪える。
 運転席に一番近いベンチシートの端に座って居たのは年の頃は二十代前半、甘く見積もっても27まではいってないだろう美女だった。白のブラウスに膝丈の淡いオレンジのフレアスカート。茶系統のローヒールパンプス。見るからに若奥様といった感じだ。左手の薬指には指輪があるから人妻に間違いないだろう。くそ!毎晩こんないい女を好き勝手に抱いてる野郎が居るかと思うと腹が立ってくる。
 だいたい澄まして座っているがこいつだってチンポ挿入られればヒィヒィアンアン甘い声上げてよがり狂ってるに違いないんだ。
 ベッドの上で男に跨がり腰を振りながら喘ぎ声を上げてる風景を想像しただけでドス黒い情念の炎が全身を焼き焦がす。
 改めて車内を見渡すが女の半径10m以内に居るのは俺と壁の向こうの運転手だけだ。
 俺は静かに女の隣に座った。俺の体重でベンチシートの座面が沈む。その感触に女は訝しげにこちらを見るがそこに異常を見付けられず正面を向き直す。
 よしよし、良い子だ。腹の中でほくそ笑みながら右手をそっとスカートの上から女の太股に乗せる。薄い生地を通して女の体温が掌に伝わって来る。そのまま太股をサワサワとなでる。
 こういう時女の対応は二極に別れる。
 気の強い女ならここで「なにすんのよ!」とか「痴漢!」とか叫んだり手を払ったりと抵抗する。
 そうでない女は精々か細い声で「やめて下さい」と言うか身体を強張らせて動けなくなるかだ。そもそも理不尽に悪戯されてやめて下さいなんてお願いする時点で間違ってるのだ。痴漢からすればこの女は騒ぐ気力がないと更なる悪戯に移行する免罪符を貰った気になるのだ。
 俺は指先を曲げて女の左腿を包むようにして撫で回す。
 スカート越しに伝わる柔らかい肉の感触を味わいながらゆっくり上へ上へと手をずらしていく。
 
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