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見えない男の淫乱物語
第3章 いざ、女湯へ

『そうそうノーブラで
歩いている女なんていないよな』

幸太郎が辺り構わず
次から次へとおっぱいを揉むものだから

街のあちらこちらで「きゃっ」という
可愛い悲鳴があがった。


『揉むんならおっぱいより尻だな…』

胸から尻にターゲットを切り替えて

今度は通り過ぎる女の背後から
ムギュっと尻を揉み始めた。


こちらも期待していたほどの
興奮は得られなかった。

ツンと張りの良いお尻ほど
ガードルショーツを履いているのか、

先ほど揉んだ聖子の尻の
プルンとした触感が得られない。


『おいおい…
近頃はプロポーションのよい女が
増えたと思ったが
7割りがた矯正下着のおかげじゃないか…』


こんな作り物のプロポーションに
男は騙されつつも
目の保養だと凝視してたのかと嘆かわしくなる。


おっぱいが垂れていようが貧乳だろうが
やはりヌードを楽しんだ方がいいなと
幸太郎は銭湯を目指して先を進んだ。


それにしても裸足で歩くということが
こんなにも辛いとは思わなかった。

灼けたアスファルトは思いのほか熱く、
幸太郎はなるべく日陰を選んで歩いた。

散歩中の犬にこっぴどく吠えられたが、
お前の肉球もさぞかし熱かろうと
同情せずにはいられなかった。

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