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見えない男の淫乱物語
第8章 高校教師

これは…そう確かにザーメンの香りだ。
もう一度研究室のフロアをよくよく見てみると、
見覚えのある白衣と男物の下着が
脱ぎ捨てられていた。
『私…気を失って…
その後、先生に抱かれたの?』
聖子は無性に腹が立ってきた。
抱かせて欲しいと告白されたら
受け入れる用意は出来ていた。
聖子は幸太郎に惚れていたからだ。
それを意識がないのを良いことに、
こっそりとセックスされたことが腹立たしかった。
それにしても先生はどこへ行ったのだろう?
脱ぎ捨てた衣服をまとめると、
シャツやパンツといった下着類も
脱ぎ捨ててあった。
『まさかオールヌードで外へ?』
不可解な気持ちがどんどん膨れ上がる。
そして何気に実験台のフラスコに目を留めた。
中にはガスらしきものが充満していた。
「先生ったら、片付けもしないで…」
洗浄室へ持っていこうと
フラスコを持ち上げると
栓が緩んだのかプシューとガスが漏れた。
「いっけな~い」
聖子はあわててフラスコの栓を閉じたが、
その時にほんのちょっぴりだけど
ガスを吸い込んだ。
たちまち襲い来る強烈な吐き気!
同時にめまいが襲ってくる。
聖子はあわてて洗面台へと移動して
ちょっぴりだけリバースしてしまった。
水道水で口を漱ぎ、
顔を上げて何気に洗面台のミラーを覗き込んだ。

