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早熟桃の発情期
第11章 夏休みの宿題
フルーチェとは牛乳を固めて作る、果物味のとろっとした食べ物だ。

セックスの余韻が治まった桃香は、床から起き上がり、床に落ちているショーツを拾う。

「フルーチェを作るとき、桃香ちゃんにはこれを着けてほしいんだ」
拓斗は桃香にエプロンを渡す。

胸当ても付いている家庭用のチェック柄のエプロンだ。

桃香にも見覚えがあるデザインのエプロン。
拓斗が家庭科実習のときに着けていたエプロンだと、桃香は思い出した。
きっと拓斗のエプロンなのだろう。

「フルーチェを作るだけだよ。 エプロンなんかいらないよ」
桃香は冷静な口調だ。

牛乳とフルーチェの元を混ぜるだけで、フルーチェは完成する。

「でも、着けてほしい」
拓斗が桃香の目を見て言う。

「分かった」
桃香はエプロンを受け取る。
エプロンを着けて拓斗と一緒にキッチンに立つなんて、新婚気分で楽しいかもしれない。
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