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第14章 街デート

拓斗の愛撫で、桃香の性欲に完全に火が灯る。
でも、ガラス張りのドアの部屋では、これ以上の性行為は不可能だ。

『となりのトトロ』を歌い終えた桃香は、拓斗に言う。
「店を出よう」

まだ入店してから３０分経っておらず、歌える時間は残ってるけど、桃香は我慢できない。
早くセックスしたい。

自分の愛撫に効果があったことを察し、拓斗は心の中でニヤリとする。

そして二人はカラオケ店を出て、セックスできる場所を探す。
華やかな表通りを離れて裏通りを進むと、雰囲気が変わる。

『ファッションマッサージ』『男の楽園』『当店、素人娘が大サービス』
いろんな看板が出ている。
水着姿の女性のポスターが並んでいる店もある。

詳しいことは分からないけど、エッチな店だということは、中学生である二人にも察することが出来る。

店の前に立つ呼び込みの男性が、拓斗と桃香を不思議そうに見ている。
子供が来るような場所ではないからだ。

「なんかエッチな場所だね」
桃香が囁く。

「そうだね」
拓斗が頷く。