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第16章 夏の終わり

「セックスしたの？」
拓斗の母親が拓斗に尋ねる。

「うん、した…」
消え入りそうな声で、拓斗が答える。

拓斗の母親の平手打ちが、拓斗の頬に飛ぶ。

リアルな体罰を生まれて初めて見た桃香は、青ざめる。
拓斗も、体罰されるのは初めてで、痛みと共に驚きを感じている。

拓斗の母親は部屋の中を見回し、避妊具が無いことに気づく。

「避妊は？」
拓斗の母親は問い詰めるような口調だ。

「しなかった」
小さな声で答える拓斗。

また、平手打ちが拓斗の頬に飛ぶ。

拓斗が鼻血を流す。