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早熟桃の発情期
第7章 キス、そして
桃香は目を閉じ、唇を少し突き出し、キス顔になった。
拓斗はドキドキしながら、自分の唇を桃香の唇に重ねる。

桃香の唇の柔らかさと湿り気が、拓斗の唇に伝わる。

もちろん、拓斗にとっても桃香にとってもファーストキスだ。
桃香もエッチな気分が増し、リコーダーの練習のことを忘れ始める。

しかし、二人とも呼吸を止めてキスしてるので、キスは長く続かない。

二人はすぐに唇を離し、大きく息を吐き出す。

「キスって息苦しいね」
拓斗が言う。

でも、桃香は性欲に火が点いてしまっている。

「もっとエッチなキスがしたい」
桃香が言う。

「も…もっとエッチなキスって?」
拓斗が声を上擦らせつつ尋ねる。

「小説に書いてあった。 舌と舌を絡めるんだって」

「そうなんだ…」

「それから、息は止めない方がいいと思う。 息を止めてると、長くキスできないから」
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