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女流作家~君を愛すればこそ~
第12章 魔性の女

翌朝、節子は晃との約束通りに桐子を訪ねた。

オートロックから部屋番号をプッシュしても
反応がない。

『誰とも会いたくないってわけ?
とんだ時間の無駄だったわ』

帰ろうとした時に小学生が登校のために
内側からオートロックの扉を開けた。

節子は扉が閉まる寸前に
オートロックの扉をすり抜けた。

桐子の部屋まで辿り着いて
ドアホンを押してみたが
これまた無反応だった。

『もしかしたら彼女もこの部屋に居るのが辛くて
どこかのホテルへ雲隠れしたのかしら?』

そう思いながらも
念のためにドラノブを回して引いてみると
ドアは難なく開いた。

『まあ!不用心な…
あ、もしかしたら晃が去った後、
そのままになっているのかも…』

玄関は薄暗く、
廊下の先にあるリビングも
カーテンを締め切っているのか
光が射し込んでいなかった。

「先生?お邪魔しますよ」

シーンと静まり返った部屋に向かって
節子はそのように声をかけて
靴を脱いで奥へと向かった。

暗いリビングのテーブルに
顔を突っ伏したまま
ピクリとも動かない桐子の姿を確認すると、
節子は静かに近づいた。

「先生?」

もしかして睡眠薬でも飲んで
自殺を図っていたりして…
節子は思いきって
桐子の肩に手をやって体を揺すった。

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