この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女流作家~君を愛すればこそ~
第1章 序章

だが、数々の小説を書くにつれ
桐子は疲弊していった。

桐子は仕事用の
高スペックのノートパソコンを閉じると
「はあ~…」とため息をついて目頭を押さえた。


「最近、無理してるんじゃないんですか?」

専業主夫の夫である晃が食器を洗いながら
カウンターキッチンの向こうから声をかけた。

「ううん、平気、平気」

桐子は努めて明るい声で返事をした。



夫の菱沼晃は女子大生だった桐子が
小説を応募した出版社の社員だった。

桐子の処女作が単行本化される時に
専属の編集担当となった。


忘れもしない、
あれは二作目を執筆中の事だった。

締め切りに追われてる時に
よりによって
桐子のワンルームマンションのエアコンが
故障してしまった。


「先生、急いでください。
入稿まであと半日ですよ」

急かされれば急かされるほど
暑さと苛立ちでキーボードから指が動かない。

菱沼晃も風通しの悪い部屋と
生ぬるい扇風機の風で汗だくになっていた。


冷却シートをおでこに貼り付けても
首筋に汗が流れ落ちてきて集中できない。

「これじゃあサウナで
原稿を書いているようなものです」

この部屋を出ましょうと
晃は桐子を近くのシティホテルに連れていった。

部屋は快適で、
汗ばんだ肌があっという間にサラサラになった。

おかげで無事に時間内に
書き上げることができた。

/145ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ