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女流作家~君を愛すればこそ~
第7章 レズを受け入れる女
ホテルで他の宿泊客が
寝静まった頃を見計らって
節子は桐子の部屋を訪ねた。
拒まれるかと思いきや
桐子は快く節子を部屋に招き入れてくれた。
「先生…あの…昨夜はごめんなさい…」
自分のペースで
桐子をレズビアンの世界に
落とそうという目論見が
脆くも崩れ去ったので、
節子は潔く桐子に詫びた。
「ううん、性の形は人それぞれですもの
女性が女性を好きになる事もあると思うわ
それにね…
私、今度の作品は
同性愛に踏み込んでみようと思ったの」
桐子はそう言うと、
自ら節子を抱き寄せ唇を重ねた。
「先生…」
節子が桐子の腰を抱こうとすると
「勘違いしないでね。
私は貴女を受け入れた訳じゃないの
次回作のために
女性同士で愛し合うということを
経験しておきたいだけだから」
それで契約は成立した。
桐子はレズビアンのシーンを描写するために
節子は悶々とした体を鎮めるために
お互いの利害が一致したからには
何の躊躇いもなかった。
衣服を脱がせあい、一緒にシャワーを浴びた。