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女流作家~君を愛すればこそ~
第10章 別居生活

「じゃあ…今夜!
ねえ~ん、今夜しましょうよ~」

城島節子の猫なで声を晃は始めて聞いた。
この人もやはり女なんだと実感した。

「だ・か・ら、疲れているって言ってるだろ」

「それじゃ、今からぐっすり眠りなさいよ
私、夕飯を作るわ。
専業主夫の貴方のように
美味しい料理は作れないかもしれないけど
精一杯頑張るからね」

そう言うと節子は寝室にお布団を敷いてくれた。

『へえ~、ベッドじゃなくお布団なんだ…』

少し古風な感じがして
洗練されたファッションを着こなす彼女からは
想像も出来なかった。

「それじゃ、買い物に行ってくるから
ゆっくりと休んでいてね」

まるで姉さん女房気取りで
鼻唄などを歌いながら節子は出ていった。


その間に晃は
スマホを取り出して桐子に連絡をしてみた。
案の定、桐子は電話を受けてくれない。

『まだほとぼりが冷めていないか…』

晃は服を脱いで下着姿になると
節子の布団に潜り込んだ。

次に晃が目を覚ましたのは
凄まじいまでのガーリック臭によるものだった。

キッチンからは何かを炒めている音がしていた。

布団から起き出して、
晃は眠け眼でキッチンに顔を出した。

「あら?起こしちゃったかしら?
もうすぐ出来上がるからね」

晃が起き出す事を想定していたのか
節子はヒップラインが際立つ
薄いレギンスを掃いていて
晃に見せつけるように尻を振った。


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