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女流作家~君を愛すればこそ~
第10章 別居生活
節子が作ってくれた料理は
どれもこれもニンニクを使用したものばかりだった。
味付けは本人が「美味しくないけれど」と言うが
どれもこれもなかなかのものだった。
だが、寝起きで胃が本調子でないので
少し濃いめの味付けはキツかった。
「歯ブラシ、買ってきておいたわ
それに髭剃り用のカミソリもね
それに綺麗な下着もね」
ほら、このパンツなんて
あなたに似合うと思うわと
節子はパックから下着を取り出すと
これを履きなさいとばかりに
晃の目の前で広げた。
「申し訳ない…
いくらでしたか?」
立て替えて貰った分を支払おうと
晃は財布を取り出した。
「いいのよ、私が勝手にしたことだから」と
まるで世話女房気取りだ。
「食べ終わったら入浴してね
あなた、昨夜からお風呂に入っていないでしょ?」
そう言われれば、昨夜、節子と交わってから
ペニスも洗っていないし少し不快だった。
「バスルームはこっちよ」
晃を浴室に連れていって節子は服を脱ぎ始めた。
「あ、じゃあ、君からどうぞ」
晃は混浴を拒み、
衣服を脱ぎ始めた節子を残して
脱衣場から退散しようとした。
「ダメよ!一緒に入るの!
入りなさい!」
有無を言わせぬ口調で
逃げようとする晃の手を引いた。