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女性アイドルDJを犯す!
第7章 阿久津邸での一夜
「先生!先生!!」
突然の事で夏美は慌てふためいて
ご主人様という呼称を忘れて
「先生」と何度も呼び掛けたが
夏美の体にのし掛かったまま
阿久津はピクリとも動かない。
いや、それどころか
射精を終えた後の男は皆
「ハアハア」と荒い呼吸をするものだが
その呼吸音どころか何も聞こえない!
「くっ!」
夏美は体をよじって
何とか阿久津の体から抜け出した。
後ろ手に縛られているものだから
阿久津の体を揺り動かすことも出来ない。
『大変だわ!!』
一大事であるのは一目でわかった。
阿久津の体がみるみると生気が失われ
土気色になって行く。
夏美は何とか立ち上がると
ダイニングルームへ行き
放置していた自分のバッグの前でしゃがみこんだ。
そしてなるべく大きな声で
「ヘイ、シェリー」と叫んだ。
バッグにはスマホを入れてある。
バッテリーが切れていなければ
スマホが呼び掛けに応じてくれるはずである。
少しの静寂の後、
「どのようなご用件でしょうか?」と
無機質な女性の音声が流れた。
『良かった!まだバッテリーが残っていたのね』
夏美は救急車を呼ぶことさえ忘れて
「樹さんに電話をかけて!」と叫んだ。
「イツキさんに電話をします」と逸る気持ちを落ち着かせるかのようにスマホが応えた。