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女性アイドルDJを犯す!
第8章 作詞家 阿久津の死

呼び出しにかなりの時間を要したが
受話器を耳にした絹子が
「西野先生でいらっしゃいますか?」
と話し始めた。

西野医師が電話に出たのだなと確信した八木が
おもむろに絹子から受話器を奪った。

「夜分に大変失礼いたします
阿久津先生が心肺停止なのです
ええ、救急車はもはや必要のない状態です
そこで先生にお越しいただいて
死亡診断をしていただきたいのです」

ええ、そうです
ではお待ちしております
そう言って八木は通話を終えた。

「医者とは懇意にしておくものだな
西野という医師はすぐ駆けつけるそうだ」
八木はそう言うと
まずはそのロープを隠しておいた方がいいと
絹子に命じた。

「先生は、そのバッグから
ロープを取り出しました」
ロープを抱えてどこへ隠すか悩む絹子に
夏美は部屋の片隅に置いてあるバッグを指差した。

「では、このバッグの中に戻しますね」
絹子はバッグを開いて驚いた。
バイブやら手錠やら
SMグッズがたんまりと入っていたからだ。
『先生ったら、
いつの間にこんなものを用意したのかしら…』
それは今夜のために
わざわざ用意したものではない。
行く行くは、機会があれば絹子や紗友里相手に
それを使おうとしていたのだと思うと
絹子は思わず赤面した。

さらに驚くべきはバッグの片隅から
ED治療薬の箱も出てきたのだ。

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