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女性アイドルDJを犯す!
第8章 作詞家 阿久津の死

小一時間ほど経ってから
医師の西野がやって来た。

「驚きましたよ…
緊急の連絡を聞いて慌ててやって来ました」
西野はそう言ったが
きちんと整髪されて、
しっかりとネクタイまで結んであるので
それなりに身支度に時間を掛けたのだなと
思わずにはいられなかった。

「早速ですが、死亡診断をお願いします」
メイドの二人を差し置いて
八木が仕切りだしたものだから
西野は訝しがった。

「プロデューサーと芸能プロの方々です
怪しい人たちではありません」
機転を利かせて絹子が説明してくれたので
ようやく西野は安堵の表情を浮かべた。

阿久津の遺体は
きちんと洋装を整わせてベッドに横たえていた。
「まさか正装で寝ていたわけではないですよね?」
出来ればそのままの状態が良かったのですがと
西野は眉間に皺を寄せた。

「先生はバスルームで苦しみだしたんです」
夏美が白状したものだから
西野に気づかれないように
八木が夏美を睨み付けた。

「ほう…バスルームでねえ…」
夏美が一緒に入浴していたと
白状したも同然だった。

「先生、阿久津の名誉のためにも
この事はどうかご内密に…」
八木が口外ご法度とばかりに
人差し指を立てて口元に持ってゆき
『内緒』のジェスチャーをした。



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