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女性アイドルDJを犯す!
第10章 ボイストレーニング
「まさか阿久津の爺さんがぽっくり逝っちまうとはねえ…」
荼毘に付された阿久津の遺骨を箸で拾い上げながら
KIYOSHIは事のなり行きを
大里弁護士から聞かされて面食らっていた。
「いずれお別れの会を催しますので
その時までご内密に…」
斎場に似つかわぬ派手な衣装にも拘らず
KIYOSHIは恥ずかしげもなく堂々としていた。
『さすがだねえ…
威風堂々としていて
大物のオーラを醸し出してやがる』
八木としても、この男には一目置くしかなかった。
「じゃあ、俺の作った曲が
阿久津の爺さんの遺作になるわけだ」
KIYOSHIの一言に夏美たち一行は驚いた。
「貴方に作曲をお願いしていたのですね」
八木が阿久津に夏美のデビュー作を依頼したとき、
阿久津から「曲作りは私が手配する」と
莫大なギャラを要求されたが
これで納得がいった。
阿久津邸に戻った一行は
今後の事について話し合った。
「で、俺の曲を誰に歌わせるんだい?」
KIYOSHIは興味津々にそう尋ねた。
「うちの夏美に歌わせます」
どうぞよろしくと樹が
KIYOSHIに名刺を差し出しながら最敬礼をした。
「ふう~ん…あんたがねえ…」
夏美を一瞥してKIYOSHIは不満げにそう言った。