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女性アイドルDJを犯す!
第4章 白川との別れ、そして八木の玩具に

シャワーを終えて
髪をドライアップしているときに
ベッドの上に投げ捨てた状態のスマホが
着信音と共に震えた。


ディスプレイには「shirakawa」の文字が‥‥

今、もっとも声を聞きたい人であり、
もっとも声を聞くことの許されない人からの
コール‥‥

夏美は携帯を手に取ると、
付き合ってから初めて着信拒否のボタンを押した。




翌日、定刻に樹が迎えにきた。

樹は上機嫌で夏美を助手席に乗せた。


いつもは後部座席に乗せ、
話しかけても仏頂面の樹が、
今日は夏美を助手席に座らせ
にこやかに笑みを浮かべながら、
手を伸ばして夏美の太ももを撫でた。


「夏美ちゃん、今夜も生放送がんばってよ~」

「樹さん、私、どんな顔をして
白川さんに会えばいいのか…」


いつもブースの向こう側から
笑顔をなげてくれる白川に

今夜は笑顔など返せそうもなく、
自然と夏美は暗い表情となった。


「あ、そうそう。白川くんね、
早朝番組に移動になったから…」

「え?」

「けっこう早い時間の放送らしいよ~。
なんでも夏美ちゃんが寝るころに
起きださないといけないらしい。
お互いにすれ違いの生活になっちゃったね。
まあ、ひとつの潮時ってやつかな。
これを機に彼の事は忘れちゃいな。
アイドルにスキャンダルはご法度だしね。
淋しくなったらさあ、俺がいるからね」


なんて卑劣な人たちなのだろう…

タレントは事務所にとって
商売道具ということか。
恋愛の自由さえ奪われるなんて…


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