この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女性アイドルDJを犯す!
第4章 白川との別れ、そして八木の玩具に
シャワーを終えて
髪をドライアップしているときに
ベッドの上に投げ捨てた状態のスマホが
着信音と共に震えた。
ディスプレイには「shirakawa」の文字が‥‥
今、もっとも声を聞きたい人であり、
もっとも声を聞くことの許されない人からの
コール‥‥
夏美は携帯を手に取ると、
付き合ってから初めて着信拒否のボタンを押した。
翌日、定刻に樹が迎えにきた。
樹は上機嫌で夏美を助手席に乗せた。
いつもは後部座席に乗せ、
話しかけても仏頂面の樹が、
今日は夏美を助手席に座らせ
にこやかに笑みを浮かべながら、
手を伸ばして夏美の太ももを撫でた。
「夏美ちゃん、今夜も生放送がんばってよ~」
「樹さん、私、どんな顔をして
白川さんに会えばいいのか…」
いつもブースの向こう側から
笑顔をなげてくれる白川に
今夜は笑顔など返せそうもなく、
自然と夏美は暗い表情となった。
「あ、そうそう。白川くんね、
早朝番組に移動になったから…」
「え?」
「けっこう早い時間の放送らしいよ~。
なんでも夏美ちゃんが寝るころに
起きださないといけないらしい。
お互いにすれ違いの生活になっちゃったね。
まあ、ひとつの潮時ってやつかな。
これを機に彼の事は忘れちゃいな。
アイドルにスキャンダルはご法度だしね。
淋しくなったらさあ、俺がいるからね」
なんて卑劣な人たちなのだろう…
タレントは事務所にとって
商売道具ということか。
恋愛の自由さえ奪われるなんて…