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女性アイドルDJを犯す!
第6章 作詞家 阿久津
「八木から歌詞は受け取ったかい?」
命令口調でもなければ詰問口調でもない。
阿久津は、
まるで目に入れても痛くない孫娘に接するように
夏美に慈しむ眼差しを注ぎながらそう言った。
「いえ、まだ読ませてもらってません…」
夏美は正直に答えた。
「ふん、どうせあの男が勿体ぶって
読ませてくれないんだろ?
あの男は喰えない男だ
私はあいつが好かん!」
そんな好かない男の依頼をなぜ受けたと思う?
阿久津は夏美の肩を抱く手にぐっと力をこめた。
「君だよ、君の宣材写真を見て
イメージがどんどんあふれでてきたんだ」
自惚れではないが、
夏美本人も
宣材写真は良い出来映えだと思っていた。
バージンではないが、
まだまだセーラー服の似合う
清純さを醸し出していた。
「そんな君のイメージを粉々に打ち崩したい!
好きでもない男に言い寄られ、
女を開花させて喜びを知ってゆく
そんな歌詞だよ」
阿久津はそう言って
クリアファイルに閉じてある原稿用紙を
抜き出すと夏美に手渡した。
ー ベッドの上で娼婦になった ー
原稿用紙の最初の一行目に
太いペンで書かれた文字が目に飛び込んできた。
舐める、吸う、噛む、揉まれる…
そんな男と女の戯れの行為の数々の文字が
原稿用紙の中で乱れ飛んでいた。