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女性アイドルDJを犯す!
第6章 作詞家 阿久津
ある夜の事だった。
「どうだね、うちで働いてみないかね」
阿久津は早くに妻を亡くして
毎夜、寂しいのだと言った。
借金がある身だからと丁重に断ったが、
阿久津が全て肩代わりしてくれた。
絹子は阿久津の後妻になれるものと浮かれたが
阿久津の心の中には亡き妻がいた。
あくまでも主とメイドという立場で
絹子は阿久津に尽くすことにした。
表向きは主とメイドであったが、
夜になると寝室に呼ばれて
営みの相手をさせられ、
事実婚のような生活だった。
だが、事実婚の生活は、そう長くは続かなかった。
阿久津はヒット曲を連発し、
夜の営みに絹子を誘う暇もないほどに
多忙になったのだ。
毎年、いろんな楽曲で賞をいただく度に
屋敷は大きくなり、ヒットメーカーを求めて
始終来客が訪問するようになった。
そうなると絹子一人では
メイドの仕事が回せなくなった。
ある日、「お前一人では大変だろう」と
紗友里を連れてきた。
「この女もお前と似たような境遇だ
二人で仲良くやってくれよ」
阿久津はそう言ったが
絹子は紗友里を敵視した。
てっきり夜の相手を
紗友里に乗り換えると思ったからだ。
絹子にしても紗友里にしても
夜の寝室に呼ばれることはなかった。
そう、阿久津は男として枯れかけていたのだ。