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女性アイドルDJを犯す!
第7章 阿久津邸での一夜
ランチタイムというものは
本来、楽しく会話を重ね、
食事を楽しむべきなのに、
ダイニングルームにはカチャカチャと
ナイフとフォークが皿に当たる音しかしなかった。
それというのも、ランチを始める前に
樹が先走って
「どうでしょう…?
うちの夏美は先生のお目に止まりましたか?」
等とお伺いを立てたものだから
偏屈な阿久津はヘソを曲げてしまい
「話は食事が済んでからだ!」と
一喝したものだから、
それ以降は誰も一言も発しなかったのだ。
黙々とした食事が進み、
デザートのフルーツを食べ終える頃、
ようやく阿久津が話し始めた。
「夏美は、なかなかスジが良い女だ
だが、まだまだイメージが掴みきれていない…
そこでだ…」
阿久津が勿体ぶるように間を貯めた。
「この子を一晩、私に預けさせてもらおう」
そう言い出したから慌てたのは樹であった。
「先生!いくらなんでも唐突過ぎます!」
異を唱えた樹に対して、
八木は「オホン」と咳払いをして
テーブルの下で樹の足を蹴った。
「ええ、先生がそう仰るのなら
いささか問題はありません」と言って
樹に向かって「今夜のスケジュールは飛ばしていい。私が全責任を負う」と言いきった。
作詞の大御所と大物プロデューサーにそう言われて、樹としては黙るしかなかった。