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キャンバスの華
第7章 華の変化
しかも大きな荷物を抱えて・・・
購入してきたのはひと組の布団だった。
「次郎さん・・・
狭い部屋だけど
今夜からは別々に寝ましょう・・・」
その言葉に次郎は愕然とした
これほどまでに嫌われてしまったのかという思いが頭の中を駆け巡っていた。
華もまた他の男を迎え入れようとした自分の身体が汚らわしくて仕方なかった。
こんな汚い体を次郎に捧げて
抱いてもらおうなんて
すごく身勝手なように思えて
素直に次郎を求めることができなかった。
・・・・・・・
次郎を拒むようになってからひと月が過ぎた
『これでいいのよ・・・
次郎さんは絵の勉強をするために
私のところへきたのだから・・・』
華は次郎がここへ来た日のことを思い出していた。
田舎から出てきたばかりの
お上(のぼ)りさんのようなトロくさい男・・・
だが、その澄んだ瞳に一瞬で心を奪われた。
東京暮らしのモガ(モダンガール)を気取って
次郎を誘惑して、まんこしてしまい、
たちまち逆に虜になってしまったあの日・・・
『ああ・・・・次郎さん・・・・』
華の淫欲は限界に近づきつつあった。