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夢の異邦人(エトランゼ)
第9章 この世界の義孝
初めて肉体関係を結んだあの夜から
すでに半年が経過していた。
不思議と社内では誰一人として二人の関係を怪しむ者はいなかった。
勤務中は上司と部下という関係を殊更に強調していたし、
不倫関係にあるとはいえ
義孝は大山留美子を贔屓にすることもなく
時には部内で他の社員の目の前で厳しく留美子を叱責することもあった。
叱責されてきつく当たられても
留美子は義孝との関係を解消する気など更々なかった。
勤務中に辛く当たられれば当たられるほど
勤務時間外の逢瀬ではたっぷりと甘えさせて貰えたからだ。
だが、たまに、勤務中であっても
留美子は義孝の愛が欲しくなるときがある
そんなときは使用していない部屋や
誰も来ない資料室でセックスをして貰う。
今回も留美子の下半身が疼いていた。
きっと生理が近いせいもあった。
だから、こうして誰も来ない資料保管室で
二人っきりになったのだった。
資料保管室に入るや否や
義孝はしっかりと鍵を閉めたことを確認する。
そして振り向き様に甘えて胸に飛び込んでくる留美子をガッチリと包容して受け止めた。
「就業時間が終わるまで待てなかったのかい?」
「待てないわ。だって、おまんこが疼いて仕方ないのよ」
ほら、触ってみてよ。濡れているから…
留美子は義孝の手をとると
股を開いてスカートの中にその手を招き入れた。