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夢の異邦人(エトランゼ)
第9章 この世界の義孝
時間の余裕はない。
お互いにメスとオスになって
ただひたすらチンポとまんこの快楽だけを貪る。
会社の書庫で
勤務時間内にセックスをするというのが
最高の前戯なのだ。
それゆえにお互いに昇り詰めるのも早い。
「ダメだ!出る!!」
義孝が、そのように宣言すると
留美子はスッと結合を解いて素早くペニスを咥える
絶妙のタイミングで口に咥えて貰うのと同時に
義孝は射精をした。
「続きは今夜、いつものホテルでね」
口に咥えていたハンカチを使って
ペニスを大事そうに拭いながら
留美子は上目遣いで甘えながらそう言った。
「なあ、そのうち、生で中だしさせろよな」
「うふふ…考えておくわ」
二人は身だしなみを整えて
なに食わぬ顔でデスクに戻った。
しばらくすると係長の佐々木がなにも言わずに義孝のデスクの前に立ち、スッとメモを差し出した。
『あまり派手にヤリまくるとバラしますよ』
義孝はメモに目を通して慌てて佐々木の顔を見た。
目が合った佐々木はニヤリと笑って
何かを言いたそうな顔をしていた。
「ちょっと二人だけで話そうか」
そう言って義孝は佐々木を小会議室に連れ込んだ。