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夢の異邦人(エトランゼ)
第11章 同棲生活
一方、両親が離婚しそうになっていることも知らない娘の有紀はと言うと…
「なあ、本当に今夜は泊まっていけるのか?」
「うん、ママには晶子ちゃんのところに泊まりにいくと言ってきたから」
パパが会社の人を連れて帰ってきた。
どうせ、家で呑みながら仕事の話をするに決まっている。
お酒が進むと酔っ払って
どんどんと声が大きくなる。
そうなると寝れたもんじゃなかった。
どうせ寝れないのならば
こうして彼氏の部屋に逃げ込んで
一晩中セックスをする方が楽しい。
「なあ、いつになったら俺を親に紹介してかれるんだい?」
ソファに並んで座り、
有紀の胸を揉みながら彼氏の淳一は尋ねた。
「うん、そのうちにね
っていうかさ、先日、淳一とデートしてるとこを
ママに見られた筈なのに、ママったら淳一のことを何も聞いてこないのよ。
失礼だと思わない?
娘の恋愛とかに興味ないのかしら」
「きっと、お前から打ち明けてくれるのを待ってるんだよ」
そのように答えたが、淳一はそんなことはどうでもいいとばかりに有紀の下着の中に手を差し込んでゆく。
「だめぇ~…気持ちよくなっちゃう…
ね、この下宿ってさ、壁は薄くないの?
声を出しても大丈夫かしら?」
「聞きたい奴には聞かせてやればいいじゃん」
他の部屋の奴らも、たまに女を連れ込んで艶かしい声を聞かせてくるんだから今夜はお返しだと淳一は思った。