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夢の異邦人(エトランゼ)
第12章 旅の終わり
「うん…
これはあくまでも俺の仮説なんだけど…」
大牟田は自分の考えを言うべきかどうかと悩んだ。
その精神状態は如実にペニスに現れ
みるみると萎み始めた。
「いやん…萎んでしまったわ」
友里は再び勃起して欲しくて
ペニスに指を絡めてシコシコし始める。
大牟田は有里の手を取り、
その行為をストップさせて
しゃがんで有里と同じ目線にして
目を見つめて真剣な表情で話し始めた。
「もしかしてなんだけど…
君がとてつもなく逝ってしまうことによって
僕らはトリップしてしまうんじゃないかと思うんだ」
大牟田にそのように言われて
確かに別世界にトリップする時はセックスをしていて気絶するほどの絶頂の波に飲み込まれて
気づけば異なる世界にトリップしていた。
「じゃあ…今一度セックスをして
私が逝ってしまったら、また別の世界へ?」
「ああ、別の世界か…あるいは元の世界へ行くかもしれない」
「いやよ!せっかくあなたとこうして一緒になることが出来たのに!」
「僕だって嫌だよ
でも、ずっと僕と生活するためには
セックスレスで暮らす必要があるかもしれない」
一緒に暮らしていくのに
セックス抜きで生活しなければいけない?
そんなことは死ぬよりつらかった。