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夢の異邦人(エトランゼ)
第3章 夫の義孝
まったく変だわ
わたしがおかしくなっちゃったのかしら…
でも、よくよく気をつけて家の様子を見てみると
夫や娘の態度の変化以外にも
食器洗いの洗剤のブランドが違っていたり
スポンジの形状が変わっていたり…
自分では交換した記憶はないのだけれど
昨日までは心が憂鬱だったので
知らぬ内にチェンジしていたのかしらと
さほど気に止めないようにした。
後片付けを終えて
今日は初出勤で疲れているのねと
リフレッシュするつもりで
早めに入浴することにした。
「あなた、お風呂先に入らせてもらうわね」
そのように夫に告げると
「ああ、いいよ」と
素っ気ない返事…
なんだ、やっぱりいつもの夫だわと
一安心した。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かっていると
気持ちよくて、ついついウトウトしてしまいそうになった。
『やっぱり疲れちゃったのね…』
湯の中の体にそっと手を添えて
昼間の大牟田との情事を思い出した。
あの人、上手だったわ…
そんなことを思っていると
ちょっぴり一人遊びをしたくなってくる。
左手でおっぱいを揉んで
右手を股間に持っていこうとしたその時!
バスルームのドアが開いて
夫の義孝が入ってきた!
「ちょ、ちょっと!何で勝手に入ってくるのよ!」
夫婦だけれど一人遊びをしようとしていた恥じらいで思わず声を荒げてしまった。