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夢の異邦人(エトランゼ)
第9章 この世界の義孝

タクシーに乗り込むと
義孝はスマホからアドレス帳を開き
大山留美子の住所をドライバーに告げた。

「本当に申し訳ない」

「いえ…私が自分の意思で呑んだんですから」
そう言うと「目が回るわ」と義孝に寄り掛かってきた。

10分ほど走ったころに
留美子は気分が悪いと言い出した。

「ちょっとお客さん、勘弁してくださいよ」

タクシーの運転手は露骨に嫌そうな言葉を発した。

「どこか近くのコンビニに停車してもらえますか?」

「良いですけど、あったかなあ…」
運転手はナビを操作するが近くのコンビニまでは
5分ぐらいかかりそうだった。

「もうダメ…」
どうやら5分も持ちそうもなかった。

「じゃあ、ここで降ります!」

慌てて降車すると、植え込みの陰にしゃがみこんで
留美子はリバースした。

タクシーを拾い直そうにも
通りかかるタクシーに空車が見当たらない。

留美子はと言うと顔を真っ青にして
まだまだ気分が悪そうだった。
ふと周りを見渡すと「ホテル」の看板が目に飛び込んできた。

「下心はないんで、しばらくホテルで横になりなさい」
そう彼女に告げて抱き抱えるようにして
ラブホテルの扉をくぐった。
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