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おうち時間
第3章 キッチンで
浴室のドアを開けると、ふわりと温かな湯気が香った。
由佳お気に入りの香りの良いバスソルトを入れ、ゆったりと浸かる。

(健人さん、こんな時間までどこにいるんだろ…)

夫の不在は少々気になったが、夕飯を急がなくていいのは気が楽だった。
のんびりとしたバスタイムを過ごして、浴室から出る。
手早く身体を拭いて、最近のお気に入りのボディクリームを塗ると、華やいだ香りが脱衣所に広がった。

下着を身に付け、洗面台の鏡の前に立つ。
ブラジャーはフロントホックで、少し痩せ気味な由佳の胸をグッと寄せて形良く見せてくれている。
ショーツは両端を紐で結ぶTバックタイプだ。
普段よりも尻を覆う布面積が少なく、少し、そわそわする。
それでも、その下着は由佳の身体に寄り添うかのようにぴったりだった。

(こんな姿、健人さんがみたらどう思うかな…)

由佳と健人は結婚して5年、子どもはいない。
数年前、健人が由佳にこの下着をプレゼントし、熱い夜を過ごした後、しばらくしてから由佳の妊娠が発覚した。
待望の妊娠だった。
けれども、その喜びは束の間、由佳は流産してしまったのだ。
初期の流産はよくあることで、誰の責任でもない、と担当の医師は言っていたが、由佳は酷くショックを受け、それを境に健人ともギクシャクし始めたのだった。
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